えいちゃーろぐ!

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きれいな文のつくりかた 2

「明日あたり気力があったら」と言ってから1週間ほど経ちました。こんにちは。気力がありませんでした。

 

さて、前回の続きで、「文章のリズム感」について書き綴ろうと思います。「声に出して読みたいリズム」の堆積こそが淀みなく読める文章なんじゃないか? という話です。特に長文よりも短文、もっと言ってしまえば私が稀にコピーライトのような"超短文"を考えるお仕事をする際に気をつけていることです。

 

結論から言うと、やっぱり人間って4拍子がいちばんノリやすいと思います。ンッタッタッタってやつ。本当のところ私自身もよくわかっていないというか、人によって感じ方はさまざまだとは思うのですが、この"ノリ"は文章を読むときにも同じことが言えると考えています。声に出してみて、4拍子で楽しく読める文章はリズム感がいい。読みやすい。

「じゃあ4拍子って言っても具体的にどんな音符が並ぶの? 8分音符? 符点16分?」という疑問は当然あるでしょう。本当は自分でお気に入りのリズムを探すのがベストだと思いますが、せっかくなので、私が気に入っているリズムを列挙してみます。

 

 

(4文字)+(4文字)

「何しやがるんだ」「お前ら許さん」「全員まとめて」「成敗してやる」

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4拍子なので当然とてもよく合います。畳み掛けるような勢いのある文章になりますね。どこかで休憩したくなったときには、次の(3文字)+(4文字)を使ってみてください。

 

 

(3文字)+(4文字)

サウジアラビア」「金を落として」「社会貢献」「家で死にたい」

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名詞に多いパターンかもしれません。これは8分休符がひとつできますね。ここに「を」とか「が」とかをブチ込めば、4拍子に沿って文章が休みなく続いていきます。前述の(4文字)+(4文字)と組み合わせてうまく使ってください。

 

 

(3文字)+(3文字)+(4文字)

「ぼくのパパは父さん」「ひとの履いた靴下」「部屋の中が血まみれ」「世界知ったその時」

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拍の頭さえ揃っていればリズムは崩れないので、「世界知ったその時」の「知った」のように、3連符たちは自由に間引いてしまっていいと思います。体言止めに向いたリズムでしょうか。

 

 

(3文字)+(2文字)+(6文字)

「君はきっと立ち向かえる」「見栄を張ったイキリオタク」「首を吊って詫びてくれや」「床を蹴ると食事が出る」

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上記の(3文字)+(3文字)+(4文字)のパターンを接続の便宜から改造したものです。後に文を続けるにも都合が良く、体言止めをしてもパワーがある、なかなか良いリズムだと思います。

ちなみに「床を蹴ると食事が出る」のように(3文字)+(3文字)+(6文字)でも綺麗に聞こえますし、もっと言えば(3文字)+(3文字)+(3文字)+(3文字)という3連符の連続でも問題ないのですが、個人的な感覚では(3文字)+(2文字)+(6文字)が最高の語感を与えてくれるような気がしています。

 

……いろいろ書きました。じつは記事タイトルの「きれいな文のつくりかた」も4拍子です。内容的には「きれいな文章のつくりかた」の方が合致しているのですけれど、リズム感を重視してこうなりました。

それと、「の」「つくりかた」といった具合に平仮名が連続している問題(きれいな文のつくりかた 1 - えいちゃーろぐ!参照)に関しては、「『つくりかた』は定型的な文字列として見慣れている人が多いから、きっと読み手は名詞として抽出できるし、『の』と繋げて読まれることはないだろう」なんて考えたり、あれこれ自分なりに工夫したつもりです。しょせん我流なので、これが正しく機能しているかなんてサッパリですが……。

ともかく、基本は4拍子に沿っていればリズム感が崩れることはないので組み合わせは幾らでもありますし、もはや4拍子じゃなくても楽しいリズムはいっぱいあるので(「楽しいリズムはいっぱいあるので」も4拍子ですが)、いろいろ探してみると面白いかもしれません。コピーライトやキャッチフレーズなら3拍子も映えますしね。

偉そうに書いてすみませんでした。少しでも参考になれば幸いです。