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「東大に入ったら妹作ってやる」と言われたので入ったらいつの間にか妹ができていた話

前回の鬱ハムbotに引き続き、「そろそろ時効だろう」シリーズ第2弾です。

 

 

 

半年前に、こんなツイートが話題になったかと思います。

「妹がほしい」……ひとりっこ男子が高確率で抱く願望。

「東大に行きたい」……これもまた多くの人が抱く願望。

こんな2つの願望を漠然と抱え、日々悶々としていた私は、高2に進級する直前、強欲にも「どちらもいっぺんに叶えよう」と考え、母にこのような頼みごとをしたのでした。

当時の私は成績も低迷しており、このくらいの対価がないと勉強を始められる気がしなかったので、自分を奮い立たせる意味もありました。母も冗談半分でしたが、それでも「本当に受かったら出来る限りのことはする」と約束してくれました。

 

この話をする前に、まず前提として、両親について触れる必要があります。

 

 

こんな具合に、オタク大学生の2人は学生結婚してしまいました。ということで母も18歳の子供がいる割にはまだ若く、妹を産もうと思ったら普通に産める年齢です。

しかし最大の問題点は、18年前に私が産まれてからしばらくして、いろいろあって2人が離婚してしまったところにあります。苗字は母子ともに父の家系のままですが、親権は母が得たため、現在では父親とはほとんど無縁になっており、連絡もついたりつかなかったり……。

そんな状態なので、母も「出来る限りのことはする」という発言に留めたのだと思います。人間が産まれるにはタネが必要ですからね。コウノトリさんは万能ではない。父と連絡がついて承諾してもらえるか、あるいは他の男性を見つけるか、そういったことが起きない限りは不可能です。

私も状況の難しさがすぐにわかったので、「うおおお妹つくってもらうぞォォォ」といった感じの意気込みも、2週間後には「まあできたらでいいよ、うん」程度にしぼんでいました。それでも、「伏線を張っておいて2年後に合格報告で回収したらめっちゃウケそうだな」という汚い思惑もあって、この計画を、Twitterも含めて周囲に積極的に話していくことにしました。

 

さて、時は流れ2年後。無事に東大に合格しました。文学部志望なので文科三類に決めたのですが、いざ入ってみると女の子がいっぱいいてすっごいこわいです(免疫のない男子校出身者並みの感想)。

合格報告ツイートは、2年前の"伏線ツイート"とともに各所で取り上げられ、雑誌やテレビ局から取材の申し込みが入るなど(恥さらしになってしまうので断りました笑)、「妹作ってやる」の件は想像以上に話題になったように思います。

 

さてここからが本題です。

大学の入学式直前くらいのタイミングで、「高校までの人脈も維持しつつ大学で新しい出会いを〜」といった、ごくありふれた理由でFacebookを開設しました。そして友人や親戚と繋がっていったのですが……。

 

父方の祖父(私は父自身とは疎遠ですが、父の家族には今でもよくしてもらっています)と繋がった際、友達一覧に、私と同じ姓の、見知らぬ女性がいたのです。

誰だろう。まさか……? と思いつつ、その女性のページに飛ぶと、私の父との結婚式の写真が出てきました。なんというか「幸せそうだなオイ……」って感じの写真でした。

そう。いつの間にやら、父は再婚していたようです。

 

さらにその後、数年ぶりに父から連絡がありました。「大学入学を祝って食事に連れて行きたい」といったものでした。おそらく、再婚した件もここで伝えるつもりだったのでしょう。いろいろと複雑ではありましたが、その食事を承諾し、感動ではないものの、親子の再会を果たすことになりました。

 

そこで見せられたのが、赤ちゃんの写真。今年産まれたばかりの娘だという。なるほど、確かに新しい奥さんは父よりもさらに若いので、子供が産まれるのも自然です。

……と、ここで大切なことに気づく。妹じゃね?

 

母は違うけれど、父親は一緒だ。ならば「腹違いの妹」じゃないか? 確かに血は半分繋がっているし、法律上結婚もできない。これもう完全に妹だ。

 

……そう分かったところで、正直なところ、あんまり素直には喜べなかったですね。唐突すぎるし、母親知らない人だし、一緒に暮らせるわけでもないしー……。

 

 

 

 

 

これまでの妹への願望ツイートたちが、走馬灯のように脳裏をよぎる。これだけ妹への意欲に溢れていたんですよ私は……。ずーっと、ずーっと存在しない妹への愛を語り続けて、しかも少しずつ確実に歪んでいって、最後に手に入れた時には「そっか……お幸せにね……」以外の感想が抱けない。

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しかし父にも父の人生があるわけですからね。こちらがどうこう言える話でもない。

でもきっと、再婚と2人目の子供の誕生の裏で、1人目の子供がこんなにアレコレと思い悩んでいただなんて、父には想像もつかないでしょうね笑。

 

 

【おまけ(というかこっちが本編?)】

妹の誕生日は1月17日。つまり2016年9月7日現在、7か月ということになります。

突然ですが、ここで問題。

1月17日の私は何をしていたでしょう?

 

 

 

センター試験を解いていた……ッ!

 

そう、「大学に合格したら妹を作ってもらう」つもりが、「大学に合格するための試験を受けている最中にいつの間にか妹ができていた」という予想だにしない結末だったのです。なんという偶然でしょう。

 

しかし、偶然はこれだけではありませんでした。

 

父「いやあ、東大かぁ(ユッケをかき混ぜながら)」

私「ははは……」

父「そういえば、東大で思い出したけど」

私「ほう」

父「ニュースサイトで見かけたんだけど」

私「(まさか)」

父「これこれ。この『えいちゃー』って人が、東大に入ったら妹を作ってもらうって約束してたんだってさ」

私「へー(心臓麻痺)」

父「この子も文科三類だから、もしかしたら会うことになるかもね。『私』って言ってるからたぶん女の子だと思うけど」

私「(気づいてはいない……その人が隣に座っている自分の息子だっていうことには気づいていない……)」

 

世界は狭いですね。皆さんも、親に妹を作ってもらうために東大に行く際は、ぜひ私の例を教訓にして、くれぐれも気をつけて下さい。