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大学受験についての個人的体験記

3月も間もなく終わりですね。

私自身の3月は、堕落に堕落を重ね、果てしなく"虚無"でした。来月こそは真人間にならないと……。

 

さて、入学前からクズ大学生の典型のような生活を送っている私も、先月までは受験生でした。「受験生」、なんだか見ただけで熱いパトスがほとばしってくるような文字列ですね。

将来的に予備校業界に入る予定なんて、現時点ではありませんし、ほうっておけば自分が「受験生」だった頃のことなんて、すぐに忘れてしまうと思います。

その備忘録も兼ねて、今後大学受験を予定している後輩たちに向けての合格体験記を、ここに記しておきたいと思います。

 

現時点で「勉強そのものを行うことができる人」は、次の【大前提】と【勉強そのものについて】の2項目は飛ばしてしまって構いません。

「勉強そのものがアレルギーで、数分すらも行えない状態の人」は、最初から読むことをお勧めします。

 

 

【大前提】

私は東大の文科三類を受験したわけですが、少なくとも東大レベルの学校は、誰であれ一定以上の勉強をしないとムリです。「どんなに頭が良くても知らなければ100%解けない問題」が大半を占めるから、という単純な理由です。

何を当たり前なこと言ってんだコイツ……と思った方は、およそ健全な感覚を持っていると思います。ほえええええ!?と思った方は、ちょっとやばいです。

ただ、少なくとも受験勉強を始める前の私がこの記事を読んだら、多分「ほえええええ!?」 って言うと思いますし、自分の周りにも言いそうな人はいっぱいいました。

 

これは「才能」を至上とするトレンドが根底にあるような気がします。

「平凡でダメダメな主人公」が頑張ってのし上がっていく構図の、クラシックな物語よりも、「最初から能力を持った主人公」が異世界でそのチートな力を行使してハーレムを形成する物語の方が、やはり"今めかしい"感じがしますもんね。

 

ようは、心のどこかで、東大(に限らず一定レベル以上の大学)を「天才が何もせずに入るところ」、勉強という行為を「凡人の足掻き」と考えてしまっている人が、意外と多いように思います。こうなると、自分を凡人と認めるのが嫌で、勉強から遠ざかってしまう。

 

この前提段階でつまずいている方々、安心してください。ここで書いたような意味での「天才」は、きっと100年に1人も現れないでしょう。それ以外は等しく「凡人」です。何もしないと無力です。変なプライドで才能云々について考える時間があったら、寝たほうが有意義です。

 

 

【勉強そのものについて】

さて、小賢しい精神論を並べてしまいましたが、ここからは勉強モチベについて。

 

おそらく「しなきゃいけないのは分かった。でも勉強する気が起きねえよ」という人が多いと思います。

ちょっとした自分語りをしますと、私は小2から高1まで、机に向かって勉強をしたことがありませんでした。それで成績も良ければ自慢もできるのでしょうが、当然のように、何もかも分からないド底辺が完成しました。人間だもの。

 

高1のときに試しに受けた河合の全国模試で偏差値30を取って、流石にやばいなと思ったのが、「勉強そのもの」を始める契機になったことでした。最初は机に向かう練習から。次は1日に15分だけでも参考書を読んだり、数学の問題を解いたりするステップに。完全に病人のリハビリです。

 

忍者の訓練として、こんな伝承がありますね。苗木を植えて、毎朝その上を飛び越えると。今日は昨日より、明日は今日よりも木が成長しているから、これを続けているうちに、何年後かには数メートルもの木を飛び越えられるようになっていると。

この伝承の真偽はさておき、勉強はこれと似たような感覚だと思います。

ずーっと遊び続けて、突然本気を出せる人なんて、滅多にいません。出せたとしても、短期間で燃え尽きてしまうはずです。

ようは、少しずつ体を慣らしていきましょう、ということです。とても地味だけれど、上記のような"リハビリ"は、一番堅実な方法だったと思います。

 

 

【実践的なこと】

さて、勉強そのものの遂行が可能になったら、ここからは如何にして効率を上げるかの勝負です。覚えるのに本来なら3時間かかるような事項を、如何にして1時間で済ますかという話です。ずいぶんと胡散臭い話ですね。

ここまで読んだ人なら察しもついているかと思いますが、私自身とてもモノグサだったので、とにかく効率化(「ズル」と読む)に命をかけました。

 

まず、勉強環境。私の通う高校は、高3になっても授業中めちゃめちゃうるさかった(結局は私も騒いでた)ので、授業時間に勉強することは諦めて、友人との雑談に徹していました。

当たり前のことですが、集中できない環境で勉強しても意味がないですし、むしろ中途半端な集中状態で読んだ教科書の内容を「既習の事項」として処理してしまうと、そこがポッカリと知識の穴になってしまうかもしれません。やっぱりこれも、まだ寝たほうが有意義です。

では、どこで勉強するか。私は図書館や予備校の自習室も一時的に利用していたことがあるのですが、最終的には自宅の机に落ち着きました。知らない人が近くで鼻息荒くして勉強していると集中できないというのと、自宅なら好きな時に寝っ転がったりシャワーを浴びたりできるというのと。

逆に、自宅では勉強できないと言う友人もいました。どうしてもパソコンをいじっちゃうとか、妹がうるさいとか。妹ほしいな(全然関係ない)。

しばらくは色々と場所を変えて勉強してみることをオススメします。お気に入りの場所が見つかったら、そこでしばらくやって、飽きたらまた場所を変えてみるとか……。

 

次に、予備校について。

週に5日とか通う人も多いようですが、個人的にはオススメできません。詳しくは後述しますが、一番効率のいい勉強は、やっぱり自分のペースで行うものであって、「予備校の授業」とは少し違うように思います。

それでも、予備校は決して無意味なものとは思いません。私は主に「情報を手に入れること」「ペースメーカーにすること」を意識して利用していました。

たとえば、一定期間ノータッチでいると、簡単に実力の落ちてしまう英語。この英語の授業を週1で取ることで、世界史を重点的に勉強している期間も、英語力の低下を最小限に抑えたり。

予備校の利用方法は人それぞれだと思いますが、「あまり依存しないでほしい」というのが正直なところです。あちらが提供できるアドバイスやセオリーは、どうしても一般論に堕落してしまう、という限界があります。仕様です。

 

 

最後に、自習について。長めの項目になります。

 

勉強を開始する前に、ぜひやってほしいことは、志望大学の出題傾向の研究です。実際に過去問を買ってニラメッコするのもいいですし、現代にはインターネットという便利なツールも存在するのですから、これを利用して出題に関する様々な評論を読んでみるのもいいでしょう。

この作業をしばらく続けるうちに、大学側が各科目に要求するレベルを認識することができるようになるはずです。

例えば東大の文科ならば、

「英単語は2000語程度の単語帳を覚えれば充分だな。それよりも文脈から単語の意味を推測する訓練をした方がいい」

「数学は標準レベルの問題が解ければ大事故は防げるな。それ以上は『解けたらラッキー』のスタンスでいよう」

「世界史は教科書レベルの暗記で対応できるな。むしろ各出来事の因果関係を簡潔に説明できる能力が問われるな」

……といった感じの結果を得ました。少なくとも、この時点の私は「2000語程度の単語帳」をやっていたわけでもなければ、「教科書」を読んだことがあったわけでもないので、この得られた結果は"ただの文字列"でしかなく、「じゃあ、それがどのくらいの知識量なのか」という具体的なビジョンはありませんでした。それでいいと思います。ただの文字列だったとしても、あらかじめ知っておくことに意味があります。

 

結果を得たあとは、それらの知識量を得るのに最適な参考書を調べ、揃えて、こなしていくだけです。

ここで注意してほしいのは、「完璧主義者にならないで」という点です。参考書を読んでいると、隅っこのほうに小さな文字で細かい補足事項が書かれていたりします。そういうものを目にしているうちに、「この本に書いてあること全て、出題されてもおかしくないんじゃないか」という考えに行き着いてしまうかもしれません。

私も当初はそんな感じでしたが、最終的には諦めがつき、「こんなマニアックな知識は絶対出ないし、もし出してくるような大学だったら行かなくていいわ」と逆ギレしながら読んでいました。このくらい雑なスタンスでいたことが、結果的に良い方向に作用してくれたように思います。

 

ではでは、最後の最後に、勉強における具体的な小手先テクニックについて。

 

たとえば世界史なら、色々な方法を試した結果、

「西洋史は特徴的な語感のワードが多いから音読して覚える」

「中国史は漢字が複雑なので書いて覚える」

「文化史は"流れ"が関係なく各事項が独立しているので、音読した音声を録音して聴いて『音』として覚える」

といった具合で進めるのが、私にとって最も効率的と分かりました。さらには、暗記科目の勉強は夜遅くに限定し、布団に入ってから寝付くまでの間は頭の中で反復するなどして、「寝る直前の記憶が最も定着しやすい」「一度反復した内容は忘れにくい」あたりの科学的事実も味方につけました。

 

もちろん、やり方は人それぞれになると思います。学校や塾、友人などに勉強方法について尋ねるのはとても有用ですが、そこで言われたこと全てを鵜呑みにするのではなく、自分に最も合う方法を模索するための素材にしてほしいです。自分のことを一番知っているのは、やっぱり自分ですからね。

"ハマる"やり方さえ早い段階で見つけてしまえば、成績はホイホイ上がると思いますし、時間に余裕も生まれると思います。そういう時間の利用法として、楽しい趣味を持っておくといいかもしれませんね。私はピアノを弾いたり、曲を作ったり、イラストを練習したり……という時間を必ず持つようにしていました。精神的な安寧を得られるはずです。そして一日じゅう勉強ばかりでは、逆に効率が落ちるとも思っていたので、勉強時間は長くとも7時間前後でセーブするようにしていました。こればかりは長ければいいというモノでもないです。楽々できる人は7時間以上とか勉強しても良いと思いますが、どうか無理のない範囲で継続していってほしいです。

 

 

ダラダラと書き始めて、いつの間にかとりとめのない長文になってしまいましたね……所々文章が死んでそう……。

 

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少しでも参考になれば幸いです。