えいちゃーろぐ!

不定期で更新していきます

ゲーム制作はじめました〜画面編〜

こんばんは。進捗報告に徹したような淡々とした記事にちょっとした憧れを抱くえいちゃーです。

 

まずは前々回の記事

ゲーム制作はじめました - えいちゃーろぐ!

で紹介したA氏が公開Twitterアカウントを作成したのでこの機会で宣伝をば。

twitter.com

プログラミングほかモデリンググラフィックデザインを得意とする内向的な人です。作業の様子もちょくちょくツイートしているっぽいので気になる方はぜひフォローを。

 

 

さて最近の進捗ですが、けっこうダメです。

アクションゲームのアクションゲームらしい要素は前述のサトリ氏が実装してくれるので、基本的に他のメンバーは「街を街らしくしていくこと」すなわち画像作成が仕事になります。

 

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こういう建物をたくさん作って街っぽくするやつです。

 

 あとこういうオブジェクト類とか。

 

建物に関しては一見シンプルそうですが、なにぶんサイズが大きいのが時間を奪いますね。

小さめに描いてUnity側で拡大表示すると「1.5ドットを発見! 現行犯逮捕する!」ってドット絵警察に連行されると聞いているので、大きいサイズだろうとピクセル単位で描きたいなあという勝手な拘りを個人的に実践しているのですが、あまりにも大きすぎてドットを打っているというよりも線を引いている感覚があります。

というかマップ中に出てくるオブジェクトは普通にドット絵の拡大縮小でバリエーションを持たせているので、最初からこの拘りは破綻している……。

 

いくつかの建物は私が描きましたが、次に制作を予定しているRPGの企画書を作るのに専念する関係で、3月下旬ごろから私自身はこの横スクロール試作ゲームにはあまり関わらないことにしよう、となりました。

ということで製作指揮そのものも含め画像製作を数人に振り分けたのですが、やはり放置しては進捗を生めないのが人間というものでして、

「進捗どうですか」

「もうすぐ始めます」

〜数日後〜

「進捗どうですか」

「来週やります」

〜翌週〜

「進捗どうですか」

「ごめんなさい」

みたいなやり取りを数人と交わし続けて、気づいたら1ヶ月が経っていました。もうこれ私が描いた方が早そうだなァ!? ということで、最近はRPGの企画書を一時中断して、ぼちぼちドットを再開しています。

 

いやしかし画像関連に関しては完全な門外漢ですので、なるべく技術者にやってほしいなあという気持ちがあります。でも身内にドット絵の専門家がいないんだよね。もしRPG制作が実際にスタートしたら、ドットに関しては外部委託になるのかなぁなんて考えて、依頼料の相場はどのくらいなんだろう……とか調べたりもしています。

ブログを読んでいる方で我こそは〜って方がいらっしゃったら名乗り出てくださってもええんやで!(実際にお願いするか分かりませんが)

 

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いちおう見せられるモノとして、タイトル画面です。静画なので分からないですが、背景はスクロールしています。

ハイスコア機能やスコアのSNS共有機能、そのほか雨や水たまりの表現は実装済みです。サトリくんマジ有能!

しかしこのままではサイゼリヤとサロンとコンビニしか存在しないやべー街になるので、時間を見つけてなんか描きます……頑張ります……。

 

 

〜おまけ1〜

soundcloud.com

久しぶりに曲を作りました。アトリエシリーズをリスペクトした長調の戦闘曲です。

相変わらずEQやコンプの使い方は分からないのでアドバイス等いつでも受け付けています。(DMで感想を教えてくださった皆さんはありがとうございました!)

 

と「DAWの使い方教えろ」みたいなことを言いつつも、「あくまで劇伴であるゲーム音楽に音圧って不要じゃない?」とか「スーファミの8和音くらいが情報量として適切じゃない?」とか「ほのぼの神社くらいシンプルな曲の方がアレンジされて親しまれるのでは」とかアレコレ悩んでいて、今後ふたたびDAWからMIDIシーケンサに回帰する可能性があるかもしれません。わからん! こればっかりは個人の感性なので本当にわからん!

 

〜おまけ2〜

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今回の開発とは全く無関係ですが、歩行グラフィックを試作してみました。

昔アイコンにしていた、5年くらい前から脳内に住んでる赤い髪の女の子です。48*32サイズで4方向3枚アニメーション、制作時間は4時間ほど。初めてにしては上手く描けた気がする……。

このくらいの規格だと1ドットの置き場に悩む局面が多々あって、なかなか面白いです。けっこう敷居は低い気がするのでみんなもドット絵を始めような!

ゲーム制作はじめました〜音楽編〜

こんばんは。ブログの前置きで気が利いたことを書くのが苦手なえいちゃーです。

 

「雨の降る街を幼女が走っていく横スクロールゲームを作ろうとしている」

というのが前回の超簡潔なあらすじです。

eicear.hatenablog.com

 

ゲームを作るとなると必要不可欠になってくるのがBGMです。視覚のみならず聴覚からも脳を揺さぶっていくことは、まさしくゲームの醍醐味ともいえるでしょう。

個人的な話ですが、もともとシーケンサを何年か弄っていた経験があり、RPGツクール2000フリーゲームMIDIデータを解析して「アツい!」とか騒いでいた中学時代を過ごしていたくらいですし、音楽全般は私が喜んで担当することとなりました。

 

が、これが案外難しい。

 

RPGやノベルゲームのように明確なストーリーを伴った題材でしたら、それなりに解釈しやすいといいますか、「どの楽器をどのキャラに見立てて〜」とか「いっけん素直なコード進行のなかにちょっとした不穏を織り交ぜて〜」とか、個人的にはやりやすいのですが、今回のようなストーリーも何もない題材では、自由度が高すぎて逆に難しいんですよね。ゲームの雰囲気に曲を合わせるというよりは、曲がゲームの雰囲気を形成してしまうというか。

かつて弄っていたMIDIシーケンサは楽器が127種類しかありませんでした。それだけに3年前に初めてDAWを触ったとき、あまりの楽器の多さに困惑しました。あの時に似た感覚です。自由って難しいですね。

 

「ゲーム中にテキストは表示されないのでBGMの主張による読解力の低下を気にかける必要はない」

「ステージBGMはプレイ中ずっと流れるので飽きない展開にしたい」

「スクロールアクション特有のテンポ感がほしい一方で夜の雰囲気を壊したくない」

あたりの要請を自分自身に課しつつ、あるいは勝手に"ストーリー"らしいものを想定しつつ、ひとまず完成したものがこちら。

 

youtu.be

この後も曲調を変えた展開があるのですが、フルverはいずれ公開されるゲーム本編で聴いてください!(商売人)(フリーゲームです)

 

あんまりダラダラ語ってもカッコ悪いのでアレなのですが、コードとかけっこう工夫したつもりです。ピアノ弾きながら「これカッコよくない??」みたいなのをガンガン詰めていった感じ。雰囲気でてるかな?

ミックスとかマスタリングに関しては本当に知識がないので、どなたかご教授くださると大変嬉しいです。

 

今回はこのへんで。次回はゲーム画面そのものを紹介できたらなぁと思います。

ゲーム制作はじめました

こんばんは。今度こそブログを有効活用したいえいちゃーです。

 

ゲーム、特にインディーズのゲームを漁るのが大好きで、前々から「ゲームを制作したい!」ということはもう何千回も申し上げてきましたが、なかなか実行に移せない日々が続いておりました。「いつか自作ゲームで使えるかもしれないゲーム音楽」だけ作曲したり。断片的な創作状態ですね。

しかしまあ、そろそろ本腰入れて制作すべきかな! ということで、現在ゲーム好きで創作好きな高校時代の友人らとちょっとしたゲームを開発しております。その報告記事です。

 

 

【メンバー】

製作統括,サウンド,その他こまごまとしたドットなど えいちゃー(Twitter

イラスト,キャラクタードット ダトトリセ(Twitter

プログラム,UIデザイン,その他なんでもやるマン A氏(Twitter非公開)

 

 

 

最初、A氏がTwitterにこんな画像を投稿しました。

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夜道、通学路、幼女。レインコートということは雨の情景だろうか。なんかこういう横スクロールのゲーム画面を思いついたよ、というイメージの具現化とのこと。

私たち全員がゲーム制作未経験です。「最初に制作するならシンプルなものがいいだろう」ということで、このアイデアをそのままゲーム化することにしました。

 

 

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我が家の一室を開放して制作事務所に改造しました。春休みだし。泊まり込みつつ作業しようぜー! という試みです。

 

 

 

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まずはダトトリセくんがレインコート幼女をデザインしていきます。

 

 

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じゃん!(かわいい)

 

 

ダトトリセ「雰囲気ゲームっぽくもあるけど、アクションゲームとして楽しいものにしたいよね」

えいちゃー「なんか敵を出そうか。ふわふわ浮いてる宇宙人みたいな」

 

 

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ダトトリセ「コンセプトアートできた。よくある宇宙人のド真ん中みたいなやつ」

えいちゃー「とりあえずゲーム画面で見られるようにドットにします」

 

 

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えいちゃー「はい」

ダトトリセA「なんか気持ち悪い」

えいちゃー「いやいや待て。動きをつければ可愛げのあるモノになるはず」

 

 

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えいちゃー「はい」

ダトトリセA「もっと気持ち悪い」 

ダトトリセ「倒したら体液が飛び散りそう、脳を吸われそう」

えいちゃー「えぇ……」

 

 

ということで宇宙人は不評でしたが、現在、慣れないながら地道〜にドット絵を作成しています。

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こういうの。まさか自分が画像周りを作成することになるなんて思っていませんでした。でもドット絵って楽しいね。

 

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こちらダトトリセくんの描いてくれた、走る幼女アニメーション。少し首を左右に振るところとか拘りは多いとのこと。これを元にドットアニメを作成する感じなのですが、他にもジャンプなど描くべきモーションは多い……。

 

 

とりあえず今回は画像を中心に報告しました。次回は私えいちゃーが頭を悩ませているサウンド周りと、進捗の鬼Aくんが整備してくれたゲームそのものについて書きたいと思います。

とりあえずモノを完成させることを目指して地道に開発していきますので、どうかどうか温かく見守ってください。

投資の素人が仮想通貨を1ヶ月半くらい頑張った話

更新が久しぶりすぎてブログの書き方がわからない。こんにちは、えいちゃーです。

 

仮想通貨、上がったり下がったりして連日騒がしいですね。じつは私も昨年12月4日から今年の1月16日まで地味〜に参戦していました。今回はその記録を保存する記事ということになります。

 

【参戦の動機】

昨年の9月くらいでしょうか。フォロワーが仮想通貨取引で利益を上げていたのを見て、「いいなーお金ほしいなーバイトしたくないなー」と思ったのが発端です。しかしその時の私はまだ19歳。口座開設に親の同意が必要ということで断念しました。

11月に20歳を迎え、さてそろそろ始めるかと腰を上げたのが12月4日。相場は上がり調子でしたので、3万だけ入れて、4万くらいになったらラッキー! と引き上げるつもりでしたが、気づいたら30万円を突っ込んでいました。ビットコイン(BTC)とモナコイン(MONA)に半分ずつくらいです。バイトで貯めた貯金の8割を仮想通貨に突っ込んだわけですね。本当によろしくないです。

それほど自信があったのかというと……ないです。記事タイトルにもありますが、私は投資を一度もしたことがありません。トレード履歴といえば学食で買った100円のジュースをクラスメイトに120円で売りつけたくらいしかないです。ということで実戦で勉強しながらの、手探りの投資となりました。

 

【12月前半 幸運の時期】

さてさて、これは本当にラッキー以外の何物でもないのですが、BTCとMONAが買って数日で暴騰します。

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ここで30万が50万に増えた私は、30万円を日本円に戻し、余剰資金20万円を使って某インフルエンサーが推していたBitzeny(ZNY)とXPを購入しました。ZNYが17万円、XPが2万円と少しでしょうか。両者とも非常にマイナーな銘柄でして、将来上がるか分からない、いわば宝くじのようなものです。……結果オーライではありましたが、宝くじに20万円も突っ込むのは本当にダメだったと感じます。

その後は爆上げの反動でジワジワと下げながらも、おおよそヨコヨコで相場が推移していきました。

 

【12月後半 辛抱の時期】

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はい。暴騰に暴落は付きものです。手元に残っていた日本円30万円を使って調子づいていたビットコインキャッシュ(BCH)を購入しました。1枚47万円で掴みました。一時25万円まで落ちました。12月23日は唯一の原価割れを起こした日でして、ZNYとXPを合わせても総資産が30万円を下回るという地獄を見ました。胃の調子が悪くなりました。そのあと多少は回復したものの、12月前半のラッキーをチャラにしてしまったということですね……。

年末年始は税金の関係で利益確定させる(=売る)人が増加する傾向にあります。とりあえず年を越すまでは持ち続けて売る機会を伺おうと決意し、耐え忍ぶ時期が続きました。この時期に年内のトレードを反省し、かなりの知識を蓄えることができたと思います。

 

【1月1日〜1月9日 奇跡の正月】

なかなか浮き上がれない日々を過ごしていましたが、昨年購入したXPが大手取引所Binanceに上場するかもしれないという期待によって暴騰し、それを皮切りに、いわゆる「草コイン」ブームが到来しました。草コインブーム……まだ購入者の少ない・単価の低い・将来性が不透明なコインが次々に暴騰していくものです。2万円ちょっとの価値しかなかった私のXPコインも50万円前後まで値上がりしました。この資金を用いて「次に暴騰するであろう草コイン」を見極めては買い、上がったら売り……を繰り返す草コイン回転の正月が到来しました。

私が投機的に購入した銘柄としては、TRX,PAC,DBC,ITNS,XRB,REDD,SHND,MINTなどなど……。「みんなが気づく前に仕入れ、みんなが買ったら売る」というタイミング重視のゲームです。銘柄の選定や売買のタイミングを見極めるにあたっては、Twitterをフル活用することにしました。

戦略はこんな感じです。

1.草コインの情報を調べ、候補となる銘柄をいくつか考えておく

2.銘柄のホワイトペーパーを読み、それなりに将来性がありそうな雰囲気を醸し出している(実際に将来性がある必要はありません。みんなが買いたくなる雰囲気です)場合は銘柄名をTwitterでサーチする。

3.Twitter上であまり呟いている人がいなかった場合は購入する。

4.購入後、その銘柄を絶賛するようなツイートをしておく。

5.しばらくして銘柄が高騰してくると、その絶賛ツイートにいいねが付くようになったり、その銘柄を推している人からフォローされるようになってくる。これが「みんなが買ったタイミング」に該当するので売る。

6.その利益で新しい銘柄を買う。

 

ザ・投機です。その銘柄のことを本気で応援している人に怒られそうな感じですが、草コインの大半は中身のないScamコインですので、長期保有するには向いていないと考えます。

当時のポートフィリオのスクショが何枚か残っています。

1月5日

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1月6日

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1月7日

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1月8日

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1月9日

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保有コインが毎日のように入れ替わっているのが分かるかと思います。昨年末から引き摺っていたBCHも損切りして草コインの回転に充て、えげつない速度で資産が増えていきました。

 

【1月10日〜1月16日 消化試合】

1月9日には一時260万円近くまで資産が増えましたが、ここにきて「次に買いたい草コインがない」という現象に陥りました。つまり、草コインへの投機が終了してビットコインほかメジャーな銘柄に資金が戻る時期だろうと判断し、1月10日にはその時点で保有していたほぼ全ての草コインをBTC,BCH,ETHのメジャー3コインに変換しました。

この判断そのものは間違っていませんでした。草コインブームは終焉を告げ、私が売り払った銘柄はその後急激に下がっていきました。そこまでは良かったのですが、ここからメジャーな銘柄たちもジワジワと下がり始めます。「草コインから資金が抜ける傾向なのにメジャーコインも上がらないのは奇妙だ」とは思っていましたが、のんびり上がるのを待つことにしました。

そんなこんなで5日が経過し1月15日。資産がジワジワ減り続けて190万円を切ったタイミングで、「今日か明日に上がらなかったら仮想通貨を辞めよう」と決意しました。そのまま待ち続けても良かったのですが、各国の規制強化ニュースが相次ぐなか、ここ数ヶ月で市場規模は実態を超えて拡大していたわけですし、もう仮想通貨に興味を持ちそうな人はほぼ全員が参戦したような状態です。「今から参戦する人と引退する人なら後者の方が多いだろう」「ここから2倍になる確率と半分になる確率だったら後者の方が高いだろう」といったアバウトな予感が膨らんでいました。

本当はもう少しマトモな要因もあった(150万円前後のサポートラインを割りそうとか諸々)のですが説明するとキリがないので割愛。ともかく引き時だろうと判断し、実際に翌16日の暴落が始まった直後くらいのタイミングで日本円に戻しました。

最終的な資産は150万円前後です。1ヶ月半で+120万円。アルバイトでは到底稼げない金額ですし、ブロックチェーン技術やチャート解析など色々な勉強にもなったので、概ね満足しています。

 

【さいごに 個人トレーダーを俯瞰して思うこと】

投資歴1ヶ月ちょっとの私が何を言っても説得力がないのは承知していますが、所感として書き残したいと思います。

世の中には認知バイアスというものがあります。例えば、誰かが「今月の残業200時間だった もちろん無賃 上司はパワハラ」みたいなことをツイートするとします。パワハラ上司のもとでサビ残200時間はエピソードとしてヤバいので拡散されます。すると多くの人のTLにこの話が流れます。ヤバい企業の話は拡散されやすい傾向にありますが、まともな企業の話をわざわざ拡散する人は少なく、結果的にヤバい話ばかりが出回るようになり、「日本の企業って終わってるんだな」と実態よりも悪く解釈してしまう人が増えます。このような現象が認知バイアスです。

さてさて、仮想通貨においてもこの認知バイアス現象は往々にして発生します。特定の銘柄に対して極端な評価をもつ人ばかりを多くフォローしていると、どうしても実際よりも過大・過少評価してしまうわけです。私は特定の通貨を応援する人にフォローされても基本的にフォローを返していませんでした。かわりに海外の経済ニュースとかをフォローしていた方がずっと参考になります。最新情報を発信するのは大抵いつだって海外ですからね。

この認知バイアスに関連して、今後も仮想通貨を続ける人が意識した方がいいんだろうなーと思うことは、チャート以外を信じないことです。もちろん、「チャート以外を信じるな」という私の所感も鵜呑みにせず、自分なりに解釈してください。ここ1ヶ月ほどで「何を買えば上がりますか?」といった質問を繰り返す個人トレーダーは非常に増えました。が、けっきょく誰が何を言おうと相場の先行きは不透明なわけで、それならチャートとにらめっこを続けた方が有意義だと考えます。……そうはいってもインフルエンサーに乗っかった方が儲かる局面もあったりするので、一概にどうとは言えませんけれど。

とにかく様々な情報から統合的に判断して動くことが重要で、本気でそれをやると非常に多くの頭の容量を割くので、私はもう仮想通貨には戻らないと思います。割のいい短期バイトだったと思って、もとの生活に戻ります。メンタルも削られたけど楽しかったです。いい経験になりました。

新入生必見! 東大で簡単に死ぬ7つの方法

1.「頼れる人」を演出する

入学早々、「みんなのリーダー的存在」みたいなポジションを狙おうとして、あるいは単純にモテようとして、面倒なクラス役員などを引き受けようとする人が必ず出てきます。クラス役員にならずとも、オリ合宿(注:東大は入学直前、クラスの親睦を深めることを目的とした旅行に行く)で他人の世話を焼いたり、夕食で鍋奉行になったりしようとする人が必ず出てきます。やめておきましょう。本当に頼られます。利用されます。十中八九は後悔します。無能感を前面に出した方が何も押し付けられずに済みます。

 

2.昔なじみと絡み続ける

特に進学校出身だったりした場合、入学時点で既にキャンパス内には知り合いがいっぱいでしょう。そんな昔からの気心の知れた友人とばかり絡んでいても、既に完成されたコミュニティに踏み込んで行こうとする人は多くありません。せっかくあなたに興味を持ってくれた人も、絡みに行くのを諦めてしまうかもしれないですね。

 

3.学問を語る

試しにキャンパス内で「いや、数学ってこういうものでしょ」みたいな談義をしてみましょう。あっ、ちょうど数学オリンピック経験者がすれ違いました。どうやら数学談義に気づいたようです! おもむろに胸ポケットから金メダルを取り出しました! ああっ、撲殺ッ! いい加減な数学談義に突如として振り落とされた鮮黄色の鈍器ッ! 目を覆うような惨劇ッッ!! プロとは、プロとはこんなにも残酷なのかッッ!!

 

4.知的好奇心を至上とした履修を組む

そんな好奇心は2回目の授業あたりでだいたい消えます。4回目くらいには本人が「もっと楽な授業を取ればよかった」という遺言を残して教室から消えます。どこに行ってしまったんでしょうね。

 

5.クラスLINEで不用意に発言する

クラスLINEでの発言は、クラスメイト全員を目の前に並べて「注目〜〜!」って視線をこちらに向かせた状態で発言したものだと思ってください。特に馴れ合いやウケ狙い発言は地雷どころか核兵器だと思ってください、陰キャラが発言したなら「目立たないヤツが突然イキり始めたけど何?」みたいな感想を抱かれ、陽キャラが発言しても陰キャラがスクショをTwitterに流して「クラス、限界」とか言い始めます。

 

6.五月祭に協力姿勢を見せない

どのクラスにも「みんなでつくる五月祭!」みたいな空気が充満しています。自分のクラスの出し物があまりにも理想主義的な方向に進むことは多いでしょう。特に出身高校の学園祭が盛んで、「ホストに徹する学園祭」を多く経験してきた人には、やや物足りなく感じられるかもしれません。しかしそこで興ざめするような発言をしようものなら、あるいは非協力的な姿勢を見せるものなら、その時点でクラスのメインストリームからは離脱する危険性があります。言いたいことがあっても我慢しましょう。少なくともクラスLINEなどで発言しないで、五月祭責任者などにこっそり言うのがよいかと思われます。

 

7.入試の点数を公表する

イカ東(注:いかにも東大生っぽいこと、基本的に蔑称)の大罪。基本的に見下されるか嫉妬される以外のオチが存在しないので誰も得しません。センターの点数がスカウターみたいに扱われる風潮もあるので「800……850……まだ上がり続けている……っ!(ボン!!」ってなった日にはフリーザ編もビックリの血みどろの争いになります。

 

 

それでは皆さん、死んでください。

財布のブランドをオタク100人に聞いてみた

さて、皆さんは最近のTwitterで流行りの構文をご存知だろうか。

たとえば、オタクが恋愛のことやら運動神経のことやら、何かしらイキった発言をしたとする。「俺オタクだけど流石に女の子から告白くらいされたことあるし普通の人生経験だと思ってる」みたいな。すごいキメ顏で呟いてそうな。

そんなセリフを見た他の誰かが、「俺オタクだけど流石に女の子から告白くらいされたことあるし普通の人生経験だと思ってる(オタク特有の早口)(クチャクチャ)(アディダスの財布)(親が買ってきたチェックシャツ)(プーマの筆箱)(指紋でベタベタのメガネ)(プリパラでマジ泣き)(ワキガ)(ドラゴンの裁縫セット)(瞬足)(コーナーで差をつけろ)」といった具合に、典型的なオタクの特徴を羅列しつつ改変して、「カッコつけた発言」を「ただのオタクの戯言」にグレードダウンさせて遊ぶものである。

オタクの自浄作用とも、「てめえオタクのクセしてマウンティングしてんじゃねえぞ」という威圧とも取れるこの構文であるが、中でも特に印象的(あるいは代表的)なオタクの特徴は「アディダスの財布」の部分といえるだろう。私自身、この構文の代名詞として「アディダスの財布」が使われているケースを何回も見た。

しかし、ここで根本的な疑問が浮かんだ。

「自分の周りでアディダスの財布を使ってるオタク、いたか?」

実際どうなのだろう。言うほどアディダスの財布って"オタクの特色"っぽくない気がする……。

そこで、実際に「何の財布を使ってますか」というオタクへの聞き込み調査を行ったのが本記事である。

 

【調査の概要】

2/5 15:13に「自分が少しでもオタクだと思う人は、このツイートを見たら『使っている財布のブランド』をリプライで教えてください」とツイート。その結果、

・2/6 17:24までに送られてきたリプライ92件

・TL上で回答してくれたオタク3人

・私のオタク友達4人

・自分

の合計100人の財布、のべ107個を調査することができた。まずは協力してくださった皆さんに心から感謝したい。

なお、「過去に◯◯を使っていた」という回答はブランドごとの個数にはカウントしていないが、別途集計した。「わからない」と「ノーブランド」は別集計としたうえでランキングからは除外した。

 

 

【調査結果】

 

1位 PORTER,ルイ・ヴィトン 6人

 

3位 Paul Smith 5人

 

4位 アディダス,COACH 3人

 

6位 PRADA,ラルフローレン,Vivienne Westwood,Lee 2人

 

10位以下 各1人

 

(「ブランドがわからない」は4人、ノーブランド品は7人)

 

 

【総評】

オタクが最も愛用する財布ランキングの結果は、吉田カバンの看板ブランド『PORTER』と、超有名ブランド『ルイ・ヴィトン』の同点1位となった。さらに2位には『Paul Smith』が続き、意外にも世のオタクが高級品を愛用していることが見て取れる。よって上記の構文も、

「俺オタクだけど流石に女の子から告白くらいされたことあるし普通の人生経験だと思ってる(右手にはPORTERの財布)(左手にルイ・ヴィトン)(頭上にPaul Smith)」

とするべきである。なんということだ。イキリオタクの痛々しい発言が富裕層の人生指南にしか見えない。

 

さて、「オタクの代名詞」とされていた「アディダスの財布」はCOACHと並んで4位である。やっぱりそんなにアディダスを使っていないのでは……と言いたいところだが、ここでもうひとつ興味深いデータがある。「現在進行形でアディダスを使っている」と答えたオタクが3人だったのに対し、「昔はアディダスを使っていた」と答えたオタクは4人もいたのだ。「昔は◯◯を使っていた」系の回答は何件も寄せられたが、「現在使っている人数」を「昔使っていた人数」が上回っているのはアディダスのみである。

ここで私は2つの可能性を考えた。

ひとつめは、「『アディダスの財布』構文の流行を受けてアディダスの財布が大量に破棄されている」説である。オタクはステレオタイプを嫌う傾向にある。「チェックシャツ=オタク」という言説が出回ってからチェックシャツを好んで着るオタクが明らかに激減したのと同様に、アディダスの財布を手放す人が急増しているのではないか?という説だ。もしこんな現象が本当に起きていたら創業者のアドルフ・ダスラーも墓の中でオイオイ泣いているに違いないが、正直なところ現実では考えづらい。

ふたつめは、「アディダスが幼児性の象徴と考えられやすい」説である。子供の頃はアディダスを使っていたけれど、大人になったから高級なブランドのやつに買い換えよう〜という人が多いということだ。「幼児性」という言葉を用いたのは、前述の構文中にある「親が買ってきたチェックシャツ」「瞬足」辺りとの兼ね合いもある。オタクの"子供っぽさ"を強調するために構文中で「アディダスの財布」を含むこれらのアイテムが機能しており、実際それらは子供が大人になるうちにお別れするケースが多いからこそ、「昔はアディダス」現象が多発したのだろう。

 

しかし「現在進行形でアディダスの財布を使っている」という私のフォロワーのオタクは、それをツイートしたのち、こう付け加えた。「俺は好きな財布使う。」……へんな風潮には負けず、"大人っぽい"やら"子供っぽい"やら、他人からどう思われようと自分は自分の好きなものを使うぞ!という姿勢を貫く。最高の気概だと思う。

"自分"を強く持っているオタクは美しい。胸を張って堂々と、親が買ってきたチェックシャツを羽織って瞬足で街に出かけてほしい。アディダスの財布も忘れずに。

とっとこハム太郎に見る「神」と「反逆」

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皆さんは「とっとこハム太郎」というアニメをご存知だろうか。簡単に言うと「ハムスターたちがケージから脱走して集まってきてワイワイするアニメ」だ。

その集まりを彼らは「ハムちゃんず」と自称しているのだが、私は前々からハムちゃんずの組織体制について言いようのない狂気をおぼえていた。それは「主に恋愛を原因としたドロドロの関係図の中に置かれており、なおかつメンバーごとの優遇・冷遇が露骨であるにもかかわらず、洗脳されたとしか思えないほど『なかよし』関係を強調して場を持たせている」ところにある。中学のブラスバンド部かよ。

 

まずは有名な画像で相関を整理してもらおう(拾い画で失礼)。

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この時点で「仲良し」が破綻している。

ハムちゃんずのメインキャラクターが15匹であり、男女比が11:4(4匹のメスのうちちび丸ちゃんは「うきゅー」以外のボキャブラリーを全て失ったため実質3匹)であることを考えると、リボンちゃんやマフラーちゃんのような姫が発生するのも自然といえる。しかし、こんな昼ドラも真っ青な相関のなかで「ぼくらは なかまさ」なんて言うのは些か白々しすぎやしないだろうか。

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リボンちゃんなんてもはや台風である。

 

この関係性を頭に入れてもらったところで、以下に新説を投げかける。

 

 

「へけっ」「くしくし」などと人畜無害そうな振る舞いをしているが、私は彼を「観測者」と位置づけるし、"神"としてこの組織を俯瞰する者であると考える。

根拠を説明しよう。大前提として、ハムちゃんずは「リボンちゃん」「マフラーちゃん」など外見的、あるいは「まいどくん」「ねてるくん」などの特徴的な性質を名に冠した者たちが、それぞれの性質に沿って与えられた役割を閉鎖空間で演じ続ける組織である。関西人らしい性質から「まいどくん」と名付けられたのか? 否。名付け親である人間がハムスターの関西人らしさを感受することは不可能だ。「まいどくん」と名付けられ、「関西人」という役割を与えられたことを受けて、それに沿った行動を自発的に取っている……。彼らのアイデンティティの構築過程がこのような順序であったことは確定的だろう。

そしてこの事実を「地下ハウス」の閉鎖的な性質と統合的に考えると、ハムちゃんずがさながらスタンフォード監獄実験のようなシチュエーションを再現していることに気づく。

スタンフォード監獄実験 - Wikipedia

このような空間では

元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態(特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまい、さらに強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいることで、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう状態)に陥ってしまう。

とされる。このような背景を理解すると、「ぼくらは なかまさ」関係を強調する彼らの心情も分かるようになるはずである。

こうしくんのように愚鈍で全く役に立たないどころかすぐにヒマワリのタネを無くし全体の足を引っ張るにもかかわらず最終的にじゃじゃハムちゃんとの結婚まで取り付けて最終話で放送されるような"神に愛されたハムスター"もいれば、パンダくんのようにハムスター離れした技術力を持っているにもかかわらず19話で「ハムちゃんずランド」を建設した際に「とっとこ活躍!パンダくん」とまるで普段はまったく活躍していないかのような(実際まったく活躍していない)サブタイトルを付けられ、その後サブタイトルに一度も「パンダ」の三文字が輝くことはなかったどころかアイデンティティたる「ハムちゃんずランド」とともに出番が激減していき、ついには245話でめがねくんに「ハムハムランド」と言い間違えられる(つまり脚本家すらハムちゃんずランドを忘れ去っていた)ほどに不遇なハムスターもいる。

このようにハムちゃんず内では個体ごとの力、立場の差が歴然であり、スタンフォード監獄実験の結果に基づくならば「次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう」危険性をはらんでいる。つまり、その暴走に歯止めをかけるため、理性を保ち続けるため、白々しくも「平等な仲間関係」を強調することが集団として不可欠だったのである。

さて、話を戻そう。地下ハウスという名の監獄において、ハム太郎のみが"役割"を与えられていないのにお気づきだろうか。すなわち「看守」でも「囚人」でもなく実験者のような立場であり、 コミュニティ内においてメタ認知能力を持った唯一のハムスターであると考えることができる。人間の社会になぞらえるならば間違いなく"神"的な立場であろう。さもなければ彼がハムちゃんずの絶対的なリーダーであることに誰もが盲信的であることは説明がつかない。彼は全てを俯瞰しており、ハムちゃんずの各々が与えられた"役割"に沿って行動し続けるよう静かに仕向けている。それが彼の支配力に疑問を抱かせないギミックともなっているのだ。

 

 

 

  • タイショーくん ー神への反逆者ー

さて、上記のことを踏まえ、タイショーくんの反逆者たる所以を説明しよう。

そもそも、ハムちゃんずに地下ハウスを貸し出しているのはタイショーくんである。彼はねてるくん以外の他のハムスターとは異なり「野良ハム」であり、人間の保護を受けられないため、命の危険に晒される可能性が圧倒的に高い。そもそもハムスターは寒暖差の激しい日本の気候には適応できず、野生のなかで自然繁殖することは非常に考えづらいため、タイショーくんは過去に捨てられた可能性が高い。カーストとしては間違いなく底辺である。

そんな底辺ハムスターは、1話のハム太郎とこうしくんに出会ったシーンで、「人呼んで タイショー」と自己紹介した。その一方で、彼のキャラソンである「のらハム行進曲」では「おれさまは野良ハムだからな、今までずーっとひとりだったんだ」と語っている。これらの事実から、タイショーという名前すら「人呼んで」と偽りつつも自称に過ぎない可能性が高い。捨てられた自分自身を「タイショー」と自称したときの心情はいかなるものだったのだろう。野良ハムスターであることへのコンプレックス、さらには自分自身へのコンプレックスを抱え、それを包み隠すように「タイショー」などという称号を用いる、そんな出自に自信を持てない人間の歪みを反映したかのようなキャラクターである。

もうひとつ、1話を見ていて気づくべきことがある。タイショーくんのハム太郎たちに対する態度が、その後の彼からは想像もつかないほど柔和で温厚なのである。

youtubeに公式動画がアップロードされているのでそちらを参照されたし。諭すような口調、寛容な態度……。自宅への通路を破壊して不法侵入してきた非常識な飼いハムスターに対して、出自へのコンプレックスを抱えた野良ハムが取るとは考えづらい行動だ。

しかしこれも彼の人心掌握術の一環であると考えれば決して不自然ではない。初対面の飼いハムスターに対し自身が「大将」であると自己紹介することで刷り込みを行い、その後自身の家に案内することで心を開いているかのようにアピールし、最後にリボンちゃんへの恋心を打ち明けることでアドバイスを引き出すのみならず"弱み"を見せつけ信頼させる。2話でタイショーくんの家を改装した「地下ハウス」を拠点に「ハムちゃんず」というコミュニティを作るという展開も彼にとっては全て予定調和であり、事前に人心掌握を行っておくことでカースト的に自分よりも上位である飼いハムスターのコミュニティに入るという"ステータス"を得られるのみならず、その中でも支配的な立場を手に入れられるという算段である。コンプレックスを抱える相手よりも立場的に上になろうとするのは自然な心理であるし、それが彼にとっての人生逆転のための攻勢であったのかもしれない。 あるいは、ハム太郎が"役割"に縛られない絶対的な存在であると最初から察知していた可能性もあるが、いずれにせよ、ハム太郎に気に入られることで自身の立場を確立させようという魂胆が垣間見える。

こうしてハムちゃんずの重鎮となったタイショーくんであるが、それは前述のように心を掌握したことで"神"たるハム太郎に気に入られていたからに過ぎない。あくまで神側における下位の存在、いわば「天使」のような立ち位置に過ぎず、肝心の恋愛面ではハム太郎に完全敗北している。リボンちゃんは飼いハムの中でもカースト上位、いわゆるお嬢様であり、底辺であるタイショーくんのことを平気で利用するような腹黒女である。しかもハム太郎に熱中しており自分には見向きもしない。そのためかしばしばタイショーくんがハム太郎を出し抜いてリボンちゃんに言い寄ろうとするシーンがあるのだが、ことごとく成功しない。当然である。ハム太郎メタ認知能力を伴った神であり、所詮は監獄のなかで強い力を持ったに過ぎないタイショーくんに出し抜ける相手ではないのである。

しかし"天使"でありながら次第に神への反逆姿勢を見せるようになる点は、彼の特質を端的に表している。私はこう主張したい。彼は神に対して積極的に反逆し、堕天使となった者である。

それを裏付ける証拠が、無印最終話である193話にある。

ハム太郎とっとこむ:アニメストーリーしょうかい

タイショーくんの心の中で、悪魔タイショーくんと、天使タイショーくんが、あらそいをはじめた。
「恋のライバル、ハム太郎がいなくなれば、リボンちゃんとラブラブになるチャンス」と、悪魔タイショーくん。
「タイショーくんにとって、ハム太郎はたいせつな友だち」と、天使タイショーくん。
そして、とうとう、悪魔タイショーくんが勝ってしまった。 

 キリスト教の教理では、悪魔は堕天した天使であるとされる。このシーンにおいて彼は神であるハム太郎に反逆し、本来の天使としての性質と、悪魔としての性質の間で揺れた結果、ハム太郎の手によって堕天され悪魔となったのである。これはハム太郎の"神性"を裏付ける更なる根拠であるし、「天使と悪魔の闘い」「悪魔の勝利」は堕天を象徴的に表現していると見るのが自然である。

堕天後の彼は酷いものである。ハムちゃんず内での立場を失ったことを危惧してか193話では「自分探し」という名目で地下ハウスを脱走。195話からはハムちゃんずと接触する際に「ヒーローハム」という別名義を使わざるをえない状況になった。その後すぐハム太郎によって正体が暴かれてしまったが、190話および235話において張られたタイショーくんとおしゃれちゃんの恋の伏線も289話で唐突に「おしゃれちゃんはハム太郎が好き」という設定が付加される(露骨な圧力である)ことで改竄されてしまうなど、やはり明らかに冷遇が加速している。

ヒーローハム時代の201話なんて特に酷いものである。

ハム太郎とっとこむ:アニメストーリーしょうかい

タイショーくんがタネを地面にうめると、見る見るうちにたくさんの芽が出てきて、あっというまに魔法の花がいっぱい咲いた。
しかも、その魔法の花は、タイショーくんが言った言葉をそのままくりかえすではないか。
そうだ!この花を使って、リボンちゃんにヒーローハムのひみつを教えてしまえばいいのだ!と、タイショーくんは思いついた。

タイショーくんは、さっそく魔法の花に言葉を教えこんで、こっそりと、リボンちゃんに魔法の花の言葉を聞かせた。
ところが、リボンちゃんにむかって魔法の花が言ったのは…
「せいぎのヒーローハムは、ハム太郎なのです」
それを聞いて、びっくりするリボンちゃん。
ハム太郎がヒーローハムだったなんて…と、リボンちゃんはすっかりかんげきしてしまった。
どうもようすがおかしいと思ったタイショーくんは、もう一度、やり直してみることにした。

いっぽうリボンちゃんは、ヒーローハムのひみつのことで、なやんでいた。
よく考えると、ヒーローハムとハム太郎がいっしょにいたこともあったのだ。
そこに、ヒーローハムが、魔法の花を持って登場した。
ヒーローハムは魔法の花をリボンちゃんにプレゼントして、さっていった。

そして、魔法の花が、しゃべり出した…。
「タイショーくんは、おたんこぴーなのです」
やっぱり、魔法の花は、大しっぱい。
がっかりするタイショーくん。

神の存在なしに、こんな露骨な情報統制が起こり得るだろうか。神の怒りを買ったことは、これほどまでに罪深いのだ。

 

 

以上より「とっとこハム太郎」の本質は、監獄のなかで"役割"を与えられたハムスターたちが、仲良しごっこにより理性を保ちつつ、最終的に全員が神であるハム太郎に屈服するアニメである。